「救心」について
どうき・息切れ・気つけとは
「動悸(どうき)」とは...
心臓の拍動を強く又は速く感じる、脈拍が乱れるといった症状を指します。激しい運動をしたときには誰でも動悸を感じますが、軽い運動で動悸を感じるような場合には心臓の働きが低下していることが原因として考えられます。心臓の働きが低下すると全身に十分な血液を送り出せなくなるため、心臓は拍動数を増やすことによってその不足を補おうとして動悸が起こります。また、不安やストレスから起きる精神的なもの、睡眠不足や過労から生じるもの、女性の場合には貧血や、更年期に起こるホルモンバランスの乱れから生じるものなどもあります。
「息切れ」とは...
ハアハアと息が切れる、息をすることが難しい、呼吸がいつもと違うといった呼吸時に不快感を感じる症状を指します。激しい運動をしたときには誰でも息切れがしますが、軽い運動で息切れを感じるような場合には呼吸器の疾患だけではなく心臓の働きが低下していることが原因として考えられます。心臓の働きが低下すると全身に十分な血液(酸素)を送り出せなくなるため、呼吸を活発にすることによって全身の酸素不足を補おうとして息切れが起こります。
「気つけ」とは...
言葉の定義としては‘気絶したものを生き返らすこと’あるいは‘疲れて元気がない者の気持ちを引き立てる’とされています。医学的には心不全やショック状態において、心機能の低下や血行動態不全による循環血液量の減少が起こり、脳への酸素供給や栄養分の補給が低下して、気が遠くなったり、意識が低下するのをクスリなどにより改善させることを意味します。一種の脳貧血状態や疲れて元気のない状態に対して、気力を回復させたり、頭の働きをハッキリさせる効果のことです。