伝統をたずねて:越中八尾和紙

小山 織氏
小山 織(こやま おり)
インテリアスタイリスト

都区内に唯一残る造り酒屋の長女として生まれる。早稲田大学文学部卒業。雑誌編集部勤務の後、フリーランスのインテリアスタイリストとして、雑誌、広告のインテリアテーマのスタイリングや執筆を手がける。日本の伝統的な生活文化に造詣が深く、機能的で美しい伝統の逸品を現代の暮らしに生かす提案を続けている。著書に「和の雑貨」「引出物」「小山織の和の雑貨とインテリア」(以上マガジンハウス)「職人気質をひとつ」(NHK出版)。近著に「INSPIRED SHAPES」(講談社インターナショナル)などがある。

卓上型鯉のぼり「悠々」

■卓上型鯉のぼり「悠々」
現代の住宅事情に適した室内に飾れる逸品。端午の節句のお祝いの贈り物に。
真鯉の身長24cm スチール支柱高さ38.5cm
台(楕円)5×8cm ¥8,000

モダンな感覚がひときわ存在感を放つクッションは布製ではなく、千三百年の伝統の技で漉(す)かれる越中和紙に型染を施されて作られた雑貨のひとつ。

越中和紙は正倉院文書の記載で奈良時代に既に作られていることが知られ、現在も富山県の八尾(やつお)、五箇山(ごかやま)、蛭谷(びるだん)の三地域で漉かれています。楮(こうぞ)が原料の八尾の和紙は江戸時代以来、全国を行商する越中富山の薬売りの薬の包み紙や袋に用いられてきました。

型染の越中和紙の雑貨は八尾に唯一残る紙漉き工房の桂樹舎の制作。代表の吉田泰樹さんの父桂介さんは柳宗悦の著作のなかの「伝統の手漉き和紙の美しさ、強さ、古(いにしえ)より衰えたとはいえ手漉きの仕事場が絶えない日本においては志あれば昭和から優れた和紙を作り得る」と記す「和紙の美」に感銘を受け、戦後に桂樹舎前身の工房を創業。障子紙や帳簿用紙、唐傘、提灯など生活全般の用紙を漉くうち、型絵染の人間国宝 芹沢銈介氏の求めに応じて染料が水に溶けない和紙を開発。芹沢デザインのカレンダーの制作を受け持つようになり、芹沢氏の勧めで桂介さん独自の型染の雑貨をデザイン制作してきました。

泰樹さんは大学を卒業し芹沢銈介氏に師事した後、桂樹舎の仕事に専念。

「和紙に手書きをすることが少なくなり、和紙がなくても困らない人が多い今、文書用紙以外で喜ばれる日用の生活雑貨を作り使ってもらうこと。無名の職人として実用品の制作に徹した父の意思を継いでいます。歴史ある伝統の和紙になじんでほしい」と、てらいなく語る泰樹さん。美しく丈夫で軽快な和紙の生活雑貨は世代を超えて愛用されています。

和紙クッション

■和紙クッションデザイン1 紺
きっぱりと美しい紺色は顔料で染色。使い込むと革のような風合いになります。コットンとポリエステルの綿入り。
縦33×横34×厚み11cm ¥8,000

和紙角座

■和紙角座デザイン2 黒
ポリウレタン入りの薄型の敷物。椅子の座面敷きに、小座布団に。冬暖かで夏はさらっと快い肌触り。
縦38×横34.5×厚み2cm ¥7,000

卓上カレンダー2017年版

■卓上カレンダー2017年版
芹沢銈介が沖縄紅型技法で、布を和紙に変えて染色。戦後から昭和末近くまで毎年創作した原本を桂樹舎が復刻。これは復刻版を縮小して洋紙に印刷した普及版。クリスマスや年賀の贈りものに。
縦13.5×横10cm ¥1,200

和紙はがき箱

■和紙はがき箱
はがき以外にも小物の収納に。中身のアイテムごとに色や柄を変えて。
上から「まゆ柄」赤、「まゆ柄」青
各縦17×横12×高さ5cm 各¥2,200

お問い合わせは 桂樹舎
電話:076-455-1184
http://keijusha.com/

※価格はすべて税別価格です。

2017 vol.30