ツボで養生シリーズ

イライラを小さくするツボ〈行間〉(こうかん)

宮地 つかさ氏
宮地 つかさ(みやじ つかさ)
鍼灸師・国際中医薬膳師

すべてに感謝、ありがとうの精神が身体に良いことは、理屈ではわかっていても、実際の気持ちはなかなかそうはいきません。イライラしても仕方がないとイライラを抑えようとすると、逆にイライラした気持ちは増大してしまいます。

イライラは、東洋医学の分類では「怒」です。これは「肝」の働きに左右されると考えます。「肝」は肝臓の肝ですが、血液、筋肉、目、消化などと深い関係があるとされています。スマホやパソコンの使いすぎで目が疲れてくると、怒りの感情をコントロールするだけのエネルギーもなくなり、イライラが度を越して「キレる」状態に達しやすくなります。目が疲れている時、目からの情報を処理する脳も疲れています。

また夏の暑さ、寝不足、過度の冷房、暴飲暴食、ストレス、痛みなどで血のめぐりが悪くなると、肝の働きも悪くなります。すると元気な時なら笑い飛ばせることでも、許せなくなります。「話をしているうちに雲行きが怪しくなって、雷が落ちた」という場合、内容の問題ではなく、単にご本人の「肝のお疲れ」のせいかもしれません。

イライラを小さくしたい時、押してみていただきたいツボは「行間」です。ぞうりの鼻緒のところなので、昔の人は絶えず刺激していたことになります。ビーチサンダルを室内履きに使うのも一つですし、五本指や二股の靴下も「行間」を刺激してくれます。

食材はセロリです。イライラだけではなく、イライラしている時の「血のめぐり」を整える働きもあります。カリウムが豊富で高血圧に良いといわれています。

イライラを小さくするツボ〈行間〉こうかん
【探し方】
ぞうりの鼻緒のところ
【ポイント】
目の疲れにも効くツボです。押して気持ち良さや痛みがあれば、目と脳が疲れているサインです。
2018 vol.33