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つらい足の冷えに効くツボ

血行不良に効果的

監修:鍼灸師/国際中医師/国際中医薬膳部 宮地つかさ

秋が深まるにつれ、つらくなるのが足の冷えです。以前は何でもなかったスカートがつらい、足先が冷たく感じられて眠れない、といった症状に気付くのもこの時期です。

冷えの原因は血行不良、運動不足などが考えられます。冷えと同時に頭痛、肩こりといった不定愁訴が見られることも多く、東洋医学では下半身が冷えた分、上半身に余分な熱がたまり、頭痛、肩こり、どうき、吐き気など臍(へそ)から上の症状が引き起こされると考えます。慢性肩こりも、靴下を一枚履いただけで治ってしまうこともあるのです。また、下痢、便秘、頻尿、生理痛なども足の冷えが原因である場合が多いのです。

そこで今回は、足の冷えに効くツボをご紹介しますが、実は、冷えに効くツボはいくつもあります。実際の鍼灸治療ではその人に合ったツボを複数選んで使用します。水分代謝から冷えを改善するツボ、栄養の吸収をよくして代謝を上げてからだを温めるツボなどさまざまです。とはいえ、多くの方がお悩みの冷えのタイプは「血行不良」ではないでしょうか。血が薄い、血がドロドロ、高血圧、糖尿病などは血流の状態が気になるところです。

太衝(たいしょう)

このツボは、血流から冷えを改善します。また、肝臓、筋肉、眼といった私達が日頃酷使しているからだの部分と深い関係のある「肝経(かんけい)」という気の流れに属しているため、肉体疲労、精神的ストレス、眼精疲労、肝臓の疲れでもこのツボを押すと痛いことがあります。特に冷えでは、へこんだ感じがしたり、冷たく感じたりします。

【養生法】
温めましょう。温灸がとても効果的なツボです。冷えた足が生き返ります。お灸が難しい場合は、お風呂の中でリラックスしながら「3秒押しては3秒離す」を繰り返してみてください。

太衝(たいしょう)

[ツボの位置]
第一、第二中足骨の後端 接合部の前。足の甲を出し、親指の爪の脇(人差し指側)から、親指の骨に沿ってなぞると指が止まります。ちょうど、親指と人差し指の骨が合うところです。