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健康アドバイス

腰と膝の痛みに効くツボ

関連する痛みを同時にフォロー

監修:鍼灸師/国際中医師/国際中医薬膳部 宮地つかさ

春から夏にかけて意外と多い訴えは、腰と膝の痛みです。薄着でからだが冷え、日頃の疲れや運動不足が重なるため、腰に軽い痛みをおぼえる程度から突然のぎっくり腰にいたるまでさまざまです。膝は痛みがなくても、正座をした時に膝の裏が気になり出したら要注意です。梅雨の湿気や冷房で悪化するケースが多いのです。 腰と膝は関連が深く、治療では腰痛の特効穴として膝のツボも使います。実際、膝の痛みを訴える患者さんは腰がこっていることが多く、腰を治療しないと膝も改善されません。そこで、今回は腰の腎兪と膝の裏にある委中(いちゅう)をご紹介します。腰痛にも、膝の痛みにも使える便利なツボです。

腎兪(じんゆ)

  1. からだの力を抜いて腰に手を当てます。ちょうど「前へ習え」で先頭がするポーズです。
  2. 心持ち背筋を伸ばします。そこでゆっくり親指に力を入れます。3秒程度で押さえたら離します。これを3回繰り返します。

腎兪は腰ばかりか、全身の疲れが表れるツボです。押して健康状態を知る目安にできます。押して気持ちがよい時は、疲れがたまり始めたところです。早めの休息で疲れもとれ、腰痛も避けられます。

腎兪(じんゆ)

[ツボの位置]
臍の高さで背の正中線から左右約4cm外側

委中(いちゅう)

  1. 低めのいすにすわり、足を少し前に出します。
  2. 中指を膝裏の中心に当て、親指で図のようにはさみます。この時両手を使い、左右の中指を並べます。ツボはからだの状態によって場所が変化します。委中周辺で痛い所、気持ちのよい所を探します。
  3. ゆっくり中指に力を入れて3秒程度で離します。これを3回繰り返します。

委中は膝周辺に炎症がある時でも無理なく使えるツボです。

  • 予防としては風呂あがりに
  • 治療としては1日3回以上が効果的です。
委中(いちゅう) 委中(いちゅう)