ツボで養生シリーズ

手指のトラブルのツボ〈内関〉(ないかん)

宮地 つかさ氏
宮地 つかさ(みやじ つかさ)
鍼灸師・国際中医薬膳師

そろそろ、あかぎれ、しもやけが気になる季節となりました。しかし手指のトラブルはそれだけではありません。むしろ季節を問わず一年中しびれや関節痛、こわばり、変形で思うように手を使うことができず、人知れずお悩みの方は案外多いものです。

手指の関節の動きが制限されるというと、関節リウマチ、脳梗塞の後遺症などが連想されがちですが、実際は加齢、仕事、けがなど、長年にわたる生活や人生の縮図として出来上がっている場合が多いため、体調や冷え、気圧の変動などで悪くなったり良くなったりを繰り返しているような状態です。

治療においても、日常生活で手は動かさずにはいられないので、どうしても無理を重ねながらの治療となります。使いすぎは休ませる、冷えは温めるが基本ですが、手指のトラブルではなかなかうまくいきません。

また手首から指先にかけて、何らかのトラブルに見舞われている方に共通した症状があります。それは、首の付け根から患部にかけてのコリです。長期化すればするほど首、肩、腕、手のひらはコリだらけになっています。手先のしびれなどは、むしろ首から肩にかけてのコリの軽減で、症状が和らぐことがあります。頭痛、めまい、耳鳴りなどの症状が、手指のトラブルと連動して発症している場合は、全身の状態を考慮した本格的な経絡治療が必要と考えます。

そこでツボは手指の動きと連動した「内関」です。指を置いて深呼吸しながら手指を動かしてみてください。ほんの少し可動域が広がるような気がします。手指にトラブルがあると、指先の血行は悪くなります。食材ではシナモンが寒さに負けそうな気血の流れを助けてくれます。「内関」は気血の質を高め、流れを整えることにも優れていますので、シナモンとの相性も良いツボです。

手先のトラブルのツボ〈内関〉ないかん
【探し方】
手のひら側 手首から指幅3本分中央
【ポイント】
軽く指を置いて手指を動かしてみてください。手指の動きと連動しているのがわかります。
2020 vol.36